お彼岸の時期ー春彼岸と秋彼岸の年に二回
春彼岸(春分の日を中日とした前後三日ずつの七日間) | 3月18日頃(彼岸入り)ー3月21日頃(春分の日)ー3月24日頃(彼岸明け) |
秋彼岸(秋分の日を中日とした前後三日ずつの七日間) | 9月20日頃(彼岸入り)ー9月23日頃(秋分の日)ー9月26日頃(彼岸明け) |
※2016年の秋彼岸は9月19日(彼岸入り)ー9月22日(秋分の日)ー9月25日(彼岸明け)です
お彼岸とは
彼岸とは仏教の言葉で生死流転する此岸(現世)から涅槃(悟り)である彼岸に至る意味の「至彼岸」の略で、現世という迷いから悟りの境地に達すること意味しています。
浄土教では「至彼岸」を西方にある阿弥陀浄土に至った状態と説き、「太陽が真西に沈む春分・秋分の日没時に夕日を観想すると浄土へ行ける」とする教えがもとになり、春分の日と秋分の日に法要や先祖の供養などが行われるようになりました。なおこの時期に行事を行うのは日本独自です。
お彼岸と御菓子
お彼岸では御寺参りや墓参りをし、おはぎや団子をご先祖様にお供えします。おはぎはうるち米ともち米を混ぜて蒸かし、少しつぶしたものを丸めて、小豆餡をからめたものです。小豆の赤色には「魔除け」、おもちには「五穀豊穣」の意味が込められています。
神奈川県では「入りボタモチに明けダンゴ 中の中日アズキメシ」というそうです。彼岸の入り、中日、明けの三回に特定の食べ物を備える風習が残っています。
三引屋のおはぎと明け団子
当店のおはぎはもち米のみを使い、つぶさずに丸めて、自家製のこしあんとつぶあんで包んだ二種類をお彼岸の入りから用意しています。
彼岸明けにはよもぎ風味のお団子につぶあんをたっぷり絡めた明けダンゴも販売いたします。
また秋彼岸のお中日には黒豆ご飯(白飯)も数量限定で販売いたします。
(参照 福田アジオ・菊池健策・山崎祐子・常光徹・福原敏男著『知っておきたい 日本の年中行事事典』吉川弘文館、2012)